フィヨルド観光

teradaya2017-08-15

久々のスキーで脚が重いので、今日はミルフォードサウンドまで日帰りバスツアーに参加することとする。
前日宿のスタッフに一番定番のをと頼んで取ってもらった"Real Journey"というツアーで7時に出発。町内のいくつかの場所で徐々にピックアップし、途中テアナウ(Te Anau)という町でまた合流者。一方でテアナウで下車して小さなバス(こちらではコーチCoachと呼んでいる)でネイチャーツアーに行く人も別れるという結構複雑なオペレーション。

クイーンズタウンからミルフォードまでは直線距離は近いのだが、U字型に迂回していくので行きは休憩挟んで5時間(帰りも4時間半)。結局戻るまでの12時間以上ロイ(Lloy)さんという運転手兼ガイドさんがひとりで大活躍であった。最初はワカティプ湖の東を下り、牧草地の美しいエリアを抜けてテアナウへ。


車窓のどこもきれいな国

さらに湖畔を北上して、何度か絶景の地点で休憩しながら進んで行く。テアナウ湖の休憩所で行き帰りとも大休止。静かな湖には鳥たちがたくさん。ここはタカウという飛べない鳥の保護センターもあるのだが時間がなく残念。でもおおきなタカウ像がお出迎えであった。



さらに、どんどん走りトゥトコ山(南島フィヨルドランド国立公園最高峰、2,723m)を眺め、氷河地形の断崖の谷を抜けて、ホーマー(Homer)トンネルという1.2キロの片側通行の歴史的困難を伴ったトンネルをくぐって、ずっと下って行くとミルフォードに到着。正直、この道の絶景がクルーズに勝るとも劣らない迫力であった(昔社会人になる前の貧乏鉄道旅行での欧州アルプスの高度感以来)。一の倉沢も真っ青なところに普通に車道があるのがすごい。

皆で車を降りて楽しむ / よく見ると駿峰である

ミラー湖 (確かに) 

デート中の素敵なkiwiカップル / 氷河地形は急峻

途中変なのもいる(KEAという知能の高いおうむ)/ 常連らしい(よく見ると足環つき)

トゥトコ山2,723m / よくぞ作ったこの道(バスのガラス屋根から峰が見える)

ミルフォードサウンドは16kmほどのフィヨルド。ずっと晴れていたのに、トンネルを越えてからは吹き出しの風で雨がちとなる。曇ると水墨画の世界のようで水のきれいな三峡下り?のようにゆったりとタスマン海まで下る。確かに滝が50階ビルだの、海面から1,600mの峰だの雄大である。Uターンして戻るころには青空が戻ってきて、エリア最高峰のペンブルック山の白い峰も見えて、山好きには大変うれしい船旅であった。
戻ると15時。ちょうど日本の正午なので北北西の方向に黙祷。



タスマン海への出口が見えた / 急に広くなりほっとする

左手にシールロック / NZオットセイ



ペンブローク山 2,014m

帰路もまた雄大な景色を見ながらひた走り、19:40にクイーンズタウンに帰着。これはバスが楽。真っ暗になった町で夕食とワインを買って宿に戻った。

バンタム級チャンプの山中がついに負けてしまった。残念。具志堅の記録はやはりすごいと思う。

[機材]OM-D E-M5 + M.Zuiko 14-150mm 防水なので助かった。双眼鏡も。