メスナーの表紙@78年山渓

teradaya2011-09-30


先日メスナーの映画を見たが、私が山を始めたのはふと手にした山と渓谷の78年12月号であった。高校受験を控えていた中、ふとメスナーが足を延ばしてゆったりと座る表紙に惹かれ、特集の「ナンガひとりぼっち」に記されたディアミール壁単独行の記録に引き込まれた。この号は、他にも新田次郎の「山の弁当考」、辻まことの画文集、初めて雪山に行く人へあてた「北八ツ」、画描きの筒井隆介氏のマッターホルンと”メキ”の話、など隅々まで魅力的であった。広告もローバチベッタやマインドルの重登山靴、シャルレやシモンのピッケル(大学で早速買った”モデルセニョール”)など、また店もチョゴリザやハクバなど多彩な広告がでていた。

久々に有栖川公園の都立広尾図書館でバックナンバーを眺めて、あらためて見直したが、やはりよいものであった。
このころは森田勝と長谷川恒夫の登攀争いや小西正継&同志会のジャヌーとか元気だったな。