日光白根ハイキング

teradaya2011-09-24

9月の山は毎年特別大事にしている。今年は23日(祝)〜24日(土)で前から話に上っていた作家のM山さんとご一緒の山行で日光白根山を目指した。

23日(祝)
 21日の台風直撃によりM山さんの神戸からの上京も名古屋からN村さんの移動も、当然ながらK澤さんと私の関東組も大いに影響を受けたものの、23日11時前に皆無事に浅草駅に集合。
11時のスペーシアの個室に納まり一路日光へ。駅でレンタカーを借りて、早速戦場ヶ原へ。鷲津のごとくM山さんがハンドルを握るデミオはポルシェ並みとはいえないまでも快調にいろは坂を登り、戦場ヶ原へ。紅葉にはまだ早く、3連休初日とはいえ渋滞も無く快調。山支度をして小田代が原を目指す。

小説の取材では冬枯れの寂しい時期ばかりだったとのことで、K澤女史も緑の道が嬉しいご様子。関西流のぼけつっこみを欠かさないM山さん、K澤女史の元気に背を押されて小一時間で到着。しかし湿原は先般の記録的大雨でまさに湖と化しており、木道も浮橋のようになっているところまである。貴重な「小田代ケ湖(?)」の湖畔にはカメラマン集団が対岸の「貴婦人の木」という白樺を狙っているが、こんなのは初めてだとのこと。せっかくなので、湖を一周してから戻る。花は少ないが、なにやら動物の気配を感じる静かな散策で心をほぐしてから、金谷ホテルに向かう。

重文クラスのクラシックな建物は気配りが行き届き心地よい。メインダイニングでフルコースをいただき、お酒も少々。N村さんは子供の風邪がうつったそうで少し体調が悪いようであったが、誕生日ということもあって皆から新婚なのに、とか子供が小さいのに、とかいじられている。食後はバーの滲む灯りの下でアイリッシュウィスキーを少々飲んで早めに就寝。
 
  
24日(土)
運よく快晴である。朝食はゆっくり取りたいところであったが、日帰りなので8時半には出発。N村さんは残念大事をとって今日は下で待っているとのこと(金谷ホテルを満喫したそうだ)。
再びいろは坂を登ると、青空を映した中禅寺湖が美しい。金精峠を越え、群馬側の丸沼ロープウェイに9時半到着。サマースキーの選手で賑わっている。長いゴンドラの終点はすでに2000mで長袖でないと寒いほど。目の前に白根山のドームが鎮座しており、反対側には武尊山が眼前に横たわる。鳥居をくぐって無事登山を祈念して歩き始める。よく整備された道であるが、お二人はまだ本格的登山経験がないとのことで衣服の調整をこまめにしつつゆっくりと息を整えながらいく。途中から、谷川、四阿、草津白根、至仏、燧、浅間など名峰が連なる。しかしそのいずれよりも今回めざす頂は高い。長い樹林帯を抜けるといよいよ上部火山地形に入り、砂礫の道となる。展望を楽しみつつ不安定な足場を慎重にこなして登り続けると、山頂の岩場に至りほどなく2578mの頂上にたどり着いた(12:50)。男体山、女峰山など日光連山、足下には緑の弥陀が池、遠くに菅沼・丸沼が見える。
大休止してお茶を沸かし、おにぎりを食べて展望を楽しみ、下山開始(13:40)。山頂から反対側のルートで下ることとしたが、あまりトレースされていないようで少々不明瞭である。山頂直下の岩場も結構スリリングで慎重に下る。その先も悪そうなので、トラバースして往路に戻りゆったりと下ることに変更。ペースは快調で、転倒などすることもなく15:30にRW駅に無事帰着して握手!
湯元で硫黄源泉の湯を浴びて、中禅寺湖金谷ホテルでN村さんと合流し、M山さんから文壇バー「風花」の話など聞きながらビールを飲んで帰京した。

(コースタイム)
9/23
赤池P   1400
小田代ケ原 1500
しゃくなげ橋1610
赤沼P   1620

9/24
丸沼RW下  1000
RW上    1020
山頂  1250/1340
2200m   1435
RW上     1530