紅葉の鳳凰三山、転じて吹雪の地蔵岳

teradaya2008-10-26

シーズン前のロングラン山行として紅葉の鳳凰三山へ、と思ったところ、思わぬ雪に。地蔵の稜線では真冬並みの強風となり、すかさず退散。恐るべし鳳凰。また出直すこととする。
若手のY君とドイツのSさんと、午前2時前に自宅を出て、5時に韮崎の道の駅で待ち合わせ。車を1台に乗り換えて出発。しかし、林道が分かりにくく鹿や狸とあいながら落葉で埋まった細い道を辿る。夜が明ける頃青木鉱泉に到着し、6時30分に出発。トレラン仕様をやめて軽登山靴のハイカースタイルとする。
紅葉盛りのドンドコ沢の結構アップダウンある道を行くが、雲が多く晴れ間は見えない。低気圧&前線は抜けたが寒気が入ってきている様子。南精進の滝、白糸の滝、五色ケ滝等いくつか滝を見ながらの結構な急登。昨年来体調不良だったSも快調なペースで安心する。まじめなY君がめずらしく食糧を忘れたとのことであったが、やさしいSの手作りサンドなど貰い、どうにかなりそう。しかし、10時頃鳳凰小屋まで少しとなり河床に降り立つあたりで雪が降り始めどんどん強くなる。ついにレインウェアを着て10時20分小屋に到着。気温は3度。上から降りてくる人たちは、口々にひどい風雪と言う。
 最初は紅葉狩り気分
 滝を眺めつつ登る

 小雪の中、オベリスク遠望

小屋で30分ほど休んで、装備を確認のうえ、地蔵岳を目指す。天気は悪化の一方であるので、無理はしないこととする。なにしろSは手袋なしだし、全員冬装備にはしていない。オベリスクが雲間に見える中、「賽の河原」の砂斜面を登る。稜線に近づくと風はさらに強まり久々に冬の風を体験する。11時50分、地蔵山頂につき、岩陰に避難。一応オベリスクの傍まで行ってみるが、風が強く結構難儀である。12時05分、写真を撮ったら縦走はやめて往路を戻ることとした。
 地蔵山頂 寒い! 
 もう冬が近い

12時40分、小屋に帰着。小屋番さんと少しお話しをし、小休止。思わぬ難儀に甘く見すぎていたと少々反省。13時調度に小屋を後にし長い下山を開始。Sはストックを使いかえってペースダウンであるが、体力はまったく問題ない様子である。再び紅葉の世界に戻り、落ち葉を踏み踏み16時10分に青木鉱泉到着。ひと風呂浴びて韮崎に戻るが、やはり道はかなりあいまいで、18時前にようやく市内で蕎麦を食べてから帰宅。

Sさんお気に入りの苔?
赤い葉
黄色い葉

今回の写真は、ニッコール35mmf2.0を使用。

(コースタイム)本文のとおり
(登高距離、下降距離)約1600m