黒部めぐり(下の廊下―仙人池―小窓)-3

teradaya2014-09-22

快晴の朝である。5時に朝食を取りながら、外の気配が気になる。
日が昇るのは後立山鹿島槍あたりからだそうが、雲がかかっているとなかなか赤く染まらないのだそうだ。
ともあれ、ミニ三脚ももって仙人池まで出てみる。
5時40分くらいになってもなかなか日が射してこないのでなんとなく駄目かとの声もでていたが、45分くらいから頂上部に日が当り始め、徐々に広がっていく。色合いも少しずつ赤みを増してきてよい感じである。


徐々に夜があけてくる

 
頂上部も赤くなった
 縦構図も1枚

ゆっくりしたいが、今日は下り→登り→下り→登りで黒部ダムまで帰るので早めに出発。

まずは、剣沢二股まで下る。昨日の分岐まで10分登ってから一気に下る。剣の姿を右手に見ながら秋の気配の中ぼちぼちと下る。3日目だと足が重い。カヤクグリと思われるチリンとの鳴く茶色い小鳥を見かけた。
 
仙人ヒュッテを後に見つつ


二股の吊り橋で小休止。剣沢はずっと下ってこの先剣大滝となって未だ人を寄せ付けない。上流側に真砂を目指していくのだが、トレースはかなり上を高巻いているようだ。今日は、水量が少ないので河原の大石をへつって行く。
落ちそうな橋の分岐があり、これを渡ると黒部ダムへ向かうハシゴ谷乗越への道に入る。谷沿いの水流の中を登り、やがてあまり安定していないガレた岩の道を進む。梯子などもかなり荒れていて通行者は少ないようであるが、昔からの歴史ある道である。かなり難渋しながら峠を越え、内蔵助平に今度は再び下る。この道も不安定な浮き石の多い道で結構くたびれる。結局登り下りとも誰にも会わなかった。内蔵助平には小さな橋があり、真砂に向かうバックパッカーの青年が1名。

内蔵助平はちょっときれいなところ。

その先は地図ではゆったりとした下りのように見えるが、実際は内蔵助谷の右岸をアップダウンしながら下る荒れた道。途中30mほど思いっきり崩れた斜面もあり、なかなかの難路である。ともあれ、大きな黒部川本流に向かってどんどん下っていき、最後は懐かしの水平歩道に合流。

内蔵助谷出合。ようやく黒部川本流に戻ってきた。

あとはダムまで良いトレースを戻り、180mのダム分登り返し。なぜかトロリーバス駅への道がわからずダム展望台の柵についてしまったので、乗り越えて260段(?)の階段を上って展望台に帰着。
着替えて小ざっぱりしたら、人ごみに紛れてアルペンルートとアズサで帰宅。大町駅の駅そばは茹で時間で3タイプあるので、特上生麺なるのを美味しくいただいた。指定席のお隣だったハワイから来た女学生さんが山好きだそうで地図と写真をご紹介。


(花の写真達) OM-D E-P5 + M-Zuiko 14-150mm
            
        

(コースタイム)
9月22日(月)快晴
ヒュッテ     06:40
内蔵助行き分岐 06:50
二股つり橋  7:50〜8:10
梯子谷入口  8:40
梯子谷乗越   9:40〜9:50
内蔵助平の橋 11:00〜11:05
黒部本流出合 12:30〜12:40 (1200m)
ダム下    13:20
ダム展望台上 14:00