樹氷の四阿山テレマーク

teradaya2010-03-27


毎年この週に雨飾荒菅沢に行こうと思うのだが、前週の降雪でなんとなく止してしまい、代わりに樹氷を期待して四阿山テレマーク修行に。
立松和平さんをしのぶ会がある日であるが、山頂で写真を撮ってこようと思う(急逝がとても残念。「百霊山」次回はわが故郷周防国高山だったのに)。

朝3時半に出発。関越はスキー行のグループがたくさん。藤岡JC手前で事故渋滞3キロ、通過に120分(!)とでて、皆手前で降りはじめ出口渋滞。しかし、3キロでそんなにかかるはずもなし、と思って突っ込むと、ちょうど処理が終わったところでほとんど影響なくスムーズに通過。
高速の脇にはモクレンがちょうど見ごろ。上田ICで降りても、入山口のあずまや高原ホテルは結構遠い!おまけに雪が降ったようで、まだまだスタットレスでないと行けない感じであった。7時半に到着。氷点下で寒い。

すかさず準備をして、8時にスタート。一年ぶりのテレマーク。最初はステップソールで行こうとしたが、凍った雪ですべるのでシール装着。15年も前の古いストレート板時代のゴールドモヘアを改造した一品。牧場の坂沿いにずっとまっすぐ登っていく。雲一枚なし、人影なし、トレースなし、ラッセルなし!右手遠くに浅間の噴煙を望みながら快適に登る。北海道のような広々感。あまり来たことのないエリアなので景色も新鮮である。何も考えずに空気を吸いながらゆっくりといく。今日はGPSも使わず、鼻を効かす。
ホテル裏の切り開きからスタート
牧場の向こうに根子と四阿山
雪面に木の影が広がる
何の足跡?たくさんある

途中1850mで一本入れて、根子岳への縦走ルートを分けるとさすがに山らしくなる。ウィンドクラスト気味になり、シールが滑る。2000mを超えると樹氷がきれいである。まだ春という感じはしない。最後は結構な細尾根になるが、気合でシールのまま山頂に登りつく。10時50分到着。風が強く凍えるが、浅間〜湯の丸山あたり、近くに弟分の根子岳、裾には牧場が広がりのびやかである。

中尾根分岐で一服
登路を振り返る。樹氷が綺麗。
山頂は、細尾根の向こうに意外に鋭いピーク

ここで、岳人「百霊山」の立松さんと同じ写真を撮る。強風の中、結構大変。腹ごしらえもして山頂の祠にごあいさつして、下山開始。自分の技量では細尾根は滑れそうもないのでしばし担いでから、滑降開始。といいたいところが、悪雪もあってまったくターンにならない。情けなくもボーゲン・横滑りで行くがそれでも転ぶ!100回はこけたのではと思うほど大苦戦。しかしこれもまた楽し。
山頂で
遠くに浅間から湯の丸あたり
眼下に根子岳

牧場に近づくとようやく少しテレマークっぽいターンが時々できるようになる。疲れたので一服とおもいつつ無理やりターンをしようとしたところ、後傾して暴走、膝が内に入ったかたちで転ぶ。右膝が「バキッ」と外れそうになり、まずいと思った瞬間、またバキと戻った。呻きながら3分ほど動けず。幸い曲げ伸ばしはできるし立ち上がれたので、左足中心のボーゲンでゆっくりと下る。ここで休むと動けなくなる気がして下まで一気におりた。12時40分到着。

 (後日談4月2日)痛むので内側側副靭帯損傷とのことでギブス&松葉づえになってしまい、今シーズンのスキーはあえなく終了。がっかり。全治4カ月。

あずまや高原ホテルはこの時期閑散としていたが、スタッフは親切で、温泉に入れてもらう(割引券で800円)。完全露天ふろもあり、浅間を見ながら足をさする。ひどくなくてよかった。お土産を仕入れてテーピングをしてから帰京。途中真田の里で地元おばあちゃんの手打ちそば(大もり700円)を食べる。てんぷらがちょうど揚がったのでとサービスしてもらった。ふきのとうと胡桃バターなどを買って一路帰宅。高速は空いていて渋滞なし。下道は混んでいたが19時には帰宅。

(コースタイム)
あずまや高原ホテル  8:00
中尾根分岐(1850m)  9:15〜9:30     
山頂        10:50〜11:20
あずまや高原ホテル 12:40

(装備)
板:BDセントエリアス191cm、締具:ロッテフェラースーパーテレマーク、靴:アンドリュー2バックル革靴