富士山剣が峰からお釜滑り

teradaya2009-06-07

スキー名人Tさん、ドイツ娘Sさんと3人で富士山へ。
先週および昨日の計画を順延した今回は、快晴に恵まれた。
5時前に、2合目駐車場で写真愛好家の方々のざわめきに起こされる。雨も上がりよい日和。山の会の別パーティ(H&A新コンビ)の愛のダン6天を冷やかしてから2400mの富士宮口新5合目に上がる。
快晴の朝。雪は本当にある?

大きな影富士を見ながら、長い登りの始まり。ブル道を兼用靴でとぼとぼと登る。
雪が出てからはアイゼンに変えてゆっくりと行く。体力を温存し、今日は亀作戦である。
朝日の夏道
雲を眼下に一服
長い長い登り

薄くなる空気の中、順調に火口壁の淵(銀明水)へ到着。ちょっと弱気のSさんを励まし、剣が峰まで最後のひと登り。
ここに来たのは15年ぶりくらいかも。既にレーダードームはなく、ちょっと寂しい。
剣が峰を目指して火口の淵を最後のひと登り
日本最高点にて

ボーダーが一人、銀明水から火口を滑っていった。お見事。山頂からも単独行のスキーヤーが滑り込んでいった(あとから山スキーMLで報告をされている方と知った)。われわれも日本最高地点の碑からお釜に向かって滑降を開始。半分滑ってから銀明水に登り返した。緩んだ重いザラ目雪であったが、技術的にはまったく問題のない斜面であった。底まで行こうかとかなり悩んだが、時間や体調を考えて途中までとした。とはいえお釜に向かって滑るとの念願かなって大満足。
来年以降にまたトライしよう。
いざ火口に向かって滑行
私もいくぞ
飛び込むSさん
宿願達成〜シュプールをバックに
火口壁の登り返し(空気が薄い!)

銀明水でTさんの携帯が一時行方不明となり、K代表ののろいでは(笑)とあわてたが、無事ザックの下から発掘。
一昨年来体調を崩していたSさんは今回ゆっくりながら安定した登りで、完全復調!滑りはもともと素晴らしく、名人Tさんと二人で吹っ飛んでいった。転ぶのは自分だけ(涙)。
それでも標高差1000m程の長い長い雪渓をへとへとになりながら今シーズン最後の滑降を満喫した。
駐車場で別行動であった山の会のH間さんたちと出会い、一緒にご飯を食べて帰路についた。

どこまでも滑れる長い雪渓
さあ雲の下に帰ろう

(行動記録)
新五合目(2400m) 5:40
2850m 7:00/7:10
3000m 7:50/8:00
3400m 9:40/9:50
3550m 10:20/10:25
銀明水 11:25
剣が峰 11:45/12:15
お釜内3600m 12:25/30
火口壁登返し点 12:40
銀明水 12:50/13:05
上の雪渓終点 13:45
下の雪渓終点 14:05
新5合目 14:40

GPSログ

(登り・下り高度差)約1500m
(装備)自分:初代Bandit、TLT TriStep、Dynastar AERO